太陽が金融市場に与える影響 Sunshine’s Impact on Financial Markets

今回の記事は「太陽が金融市場に与える影響」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

So, good weather might not always benefit stock markets!

つまり、好天が必ずしも株式市場に利益をもたらすとは限らないのです！

 ボキャブラリー

 日本語訳

暗い空模様が続いた後に太陽が顔を出すと、私たちはしばしば幸せな気分になります。このような気分の変化は、私たちを友好的にするだけでなく、金銭的な選択にも影響を及ぼします。晴れた日には、車にもっとお金をかけたり、宝くじに大きな賭けをしたりするかもしれません。しかし、ポーツマス大学の専門家を含む国際研究チームは、太陽の光は投資家や株式市場にとってあまり良くないかもしれないことを発見しました。

その理由を理解するためには、投資家の入札とSEO（Seasoned Equity Offering）について知る必要があります。入札とは、美術品オークションでの入札のように、投資家が株式に対して支払うことを望む価格です。SEOは、企業が割引価格で販売する追加株式のことです。投資家が高値で入札すると、企業はSEOの割引額を少なくすることができます。

研究者は、2006年から2019年までの中国市場における1,600以上のSEOと数千の入札を調査しました。彼らはこれらの調査結果を、中国気象庁の日照データと結びつけました。彼らは、良い天気は投資家をよりのんきにさせ、株式市場でより高い入札をするように導くことを発見しました。そのため、売り手はSEOの割引率を下げ、投資家の収益にマイナスの影響を与えるのです。日照強度や日照時間が少し変わるだけで、SEOの割引率は最大で3％以上低下する可能性があります。

世界的な気象条件の変動を考慮すると、この研究は投資家や市場関係者の行動に大きな影響を与える可能性があります。ポーツマス大学の教授で、この研究の著者の一人であるJia Liu氏は、「晴天にはしばしば良い気分が訪れるが、金融の意思決定においてはそうではない。」、と述べています。

好天で気分が良くても、株式市場に恩恵はもたらしてくれないようです。