英語力と世界のトレンドを同時にキャッチ!!

  マットBlog

Peter先生「英語の市販教材」について語る

先日、ピーター先生と少し長い時間をとってミーティングを行いました。 彼は、スマホアプリでチャット形式で英会話を行うサービスを最近立ちあげて話題になっている人なのです。 一見すると、どこにでもいそうな「不良アメリカ人」なのですが、本国ではUCLA、こちらではICUの院でしっかりと言語学を学んでいる学者肌の人。 その彼が、チャット形式だとどうしても、話す内容(レッスン)が薄くなってしまうので、きちんとした英語コンテンツを提供して欲しいという事で今回、お目にかかったのです。 確かに、流行のSkype英会話を受講した方々は異口同音に「話す度胸はつくけれど、話す内容は簡単な言い回しを覚えるだけで、力がついたかどうかわからない」というもの。 Skype英会話ももっとコンテンツ重視にして話す内容をより濃いものにした方がよいと思うのだが・・・。 さて、ピーター先生に話を戻します。 Business English Proのコンテンツについて彼に説明をする際に、日本語の解説や翻訳が上級クラスにはないこと等を伝えると、驚きの反応が! (何故、BEProの日本語サポート部分が限定されているのか? こちらの記事を参照)
Peter: 「僕が、日本に来て一番驚いた事は書店の英語教材のコーナーを見た時なんだ。教材を次から次へと見てみると、英語が数行書かれていて、その何倍もの量の解説が日本語で書かれている・・・。これでは、日本人は英語が上達しないはずだ、と思ったよ。」
彼は、別な言い方もしていた。Peter:「こうした教材は、日本人の購読者をcomfortable にするだけで、売れる事だけを考えている。サービス精神旺盛な出版社ばかりで、日本の英語学習者は幸せだと思う。」と少し皮肉混じりのコメントでした。   books03           全面的には否定できなのですが、彼の言っていることも一理あると思います。 勝間和代さんも最近の著書の中で、日本の学校での英語教育について「学校の英語の授業って、日本語が大半を占めていて英語はその中の一部です。これでは、6年間、7年間英語をやってきたとは言えない」と書いていたと記憶しています。 やはり、一見すると遠回りしているように思えても、英語に短時間でも毎日少しづつ触れないと力はつかないのだと実感しました。 そういえば先日、民放で世界的なジャズミュージシャンである秋吉敏子さんが特集されていました。彼女は現在はこれまた世界的なサックス奏者であるご主人のルー・タバキンさんとニューヨークで暮らしています。 渡米されてから子育てが如何に大変だったか等の苦労談にも感動したのですが、私が特に感銘を受けたのは以下の二点でした。
Jazz Pianist :Toshiko Akiyoshi
Jazz Pianist :Toshiko Akiyoshi

Ⅰ) 秋吉さんは、渡米して間もないのに日記のような日常のコメントを英語で記されていたこと。これは彼女自身が前述のPeter先生の言う「甘えた環境」を自ら排していたことが判ります。

Ⅱ) 84歳の高齢ながらも、ピアニストとして毎日練習し続けていること。彼女は「ピアノは一日練習を怠ると、明らかに技術が衰える」と語っていました。 この事はピアノに限らず、全てに通じる事なのでしょう。もちろん、英語学習とも共通します。『天才とは続けられること』と言われますが、イチロー、羽生善治氏、錦織圭氏・・・・皆、共通しているのは「ずっと、毎日続けてきた結果」なのでしょうね。

(もうかなり前に、New Yorkの紀伊國屋書店で、秋吉さんとタバキンさんの講演を聞いてサインを頂いたことも思い出しました。) 私達も今日も、明日もとの思いで続けていきましょう。