マットBlog
JAISTでの講義がはじまりました
2014年10月6日
2012年から北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)での後期の講義を受け持っています。
JAISTは白山の近くに位置している国立の大学院なのです。勿論、名前の通り理系の技術系大学院です。
後期の講義は10月入学生を対象に行われるために参加する生徒さんは留学生が多く、すべての講義は英語で行います。
本日は1講(90分)だけでしたが、通常は2講(180分)を一日行い、それを8日間、毎週行います。
そうなのです。その都度羽田から小松に飛行機で飛んでくるのです。毎週・・・・・(汗)
ただ、今年で3年目なので、かなり慣れてきました。初年度は90分も英語で話し続けられるのか、180分も続けられるのか・・・・そんな不安ばかりでした。
しかし、人間は慣れる動物なのですね。むしろ講義を行う事が楽しく思えるようになりました。
今年の生徒さんは遠くはメキシコから、ベトナム、タイ、中国、カンボジアと様々です。
皆、英語は堪能なのです。
彼らは理系の技術者なので専門分野は相当極めています。ただし、それは逆に世界の動きから乖離してしまう事が往々にしてあります。
そこで講義では、Business English Proを使って短時間でもよいので、何が世界で起こっているのかをフォローしてもらいます。研究者などにとって、こうした世界の見方は非常に重要なことなのです。
そうそう、本日の講義は川西俊吾先生(学長補佐にてグローバル・コミュニケーション教育部門長)に紹介・導入をやって頂きました。先生は、米ジョージア、ハワイで教鞭をとられ28年間のアメリカでの教鞭をとられた後、現在JAISTで重責を担われています。
川西先生と講義開始前に1時間ほど懇談的にお話をする機会がありました。
「今、全く新しい教科を創設しようとしているんだ。グローバルコミュケーションを超えた、異文化を持ちながらプロジェクトを遂行するというクラスになる。コモングランドを持ちながら、異文化を超えて、同じ方向に向かってプロジェクトを進めるというもの」
確か、そのような内容だったと思います。
そのほか、色々と面白い話を伺いました。それはまた別の機会に・・・。
一つ興味深いコメントがありました。
最近の若者(に限らないが)は、物事を単発に捉えて、複数の事柄の因果関係を考えない。そうなると「それが以前から当たり前のようにあった」と錯覚するし、それがここから永遠に存在すると錯覚してしまう。
これを聞いて、例のSCANの事を思い出してしまいました。
SCANは複数の記事を複合的に組み合わせて(クラスターを作る)未来のシナリオを作る。
勿論、個々の記事は変化の兆しや、不連続生のもの。これも先ほどの川西先生の指摘と通じるところ。それは昔からあったものではなく、また未来永劫続くものではないということ。
さて、これから小松から羽田に向かいます。
あっ!!でも飛行機遅れている感じです。