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英語はインド式で学べ!(続き)

先日紹介した「英語はインド式で学べ」の補足です。写真 (9) この本の中で、著者は以下の事を主張しています。 1 今やNative Enlgish Speakerだけが英語の使い手ではない。 (コメント)確かに事実。昔は聞き取りにくかったアジア圏の独特のアクセントを持つ英語(例 シンガポール、香港の英語)よりもアメリカ人が話す英語の方がきれいで、分かり易いと思って聴いていたのですが、最近、シンガポールの英語などを注意深く聴くと一定の決まりがあり、語彙数やイディオムも限られているので、理解しやすいと感じています。 2 英語で話している時には、身振り手振りを大きくしたり、相手の話を聞いているという意思表示を大きくする事。 (コメント)これもその通り。一般的な日本人とアメリカ人が話をしていると、アメリカ人が一方的に話すパターンが多いです。その理由は、まぁ、ほとんどのアメリカ人が雄弁であること。そして、日本人に話させて自分が理解できないと困るからという理由があげられます。 3 発音は気にしない (コメント)確かにこれも一理あります。インド英語の発音はかなり個性的。昨年、講義で受け持った留学生クラスのうち2人がインドからの留学生。二人とも博士課程だったのだけれども、1人はかなりインド訛で、もう一人はあまり訛はなかったのです。インド人の英語と言ってもあの広大な国土なので、一概にはインド訛をひとくくりにする事は難しいと思います。 4 イディオムは使わない (コメント)確かに、non-native English Speakerはネイティブに比べるとイディオムやスラングを使わない。この本のねらいが、日本人にもっと英語で話して欲しい、発信して欲しいということなのでしょうから、これはこれで正解だと思います。スラングやbig word(難易度の高い語や専門用語)をあまり会得していない状態で使っても発音が出来ていなかったり、間違った意味で覚えていることもあるので、時にネイティブに誤解をまねくことさえあるのです。Global人材研修のプレゼンテーションのクラスでは、必ずネイティブはスラングなどの使用は禁止されているのです。 5 声量を2倍にする (コメント)これは私もかつて同じアドバイスを言われたことがありました。NYで暮らしていた頃にもっと声量を上げた方がよいと。同じことを言った場合にも声量が小さいと通じるものも通じなくなってしまいます。これは英語に限らず日本語でも同じですね。 6 文の最後ほどはっきりと (コメント)先ほどの声量と同じ意味です。この著書では、日本人の9割は語尾が小さくなる傾向性があるようです。むしろ語尾に向かって声が大きくはっきり発音する事を心掛けるだけでこれまで通じていなかった英語が通じるようになります。この本には書かれていませんが、文末だけではなく単語レベルでも語尾をはっきり発音すると良いかも知れません。単語レベルの発音が不明瞭になると、フランス人が話す英語のように聞こえます。彼らフランス人は最後の音を発音しない傾向がもとからあるのでこれは仕方がないのですが。 7 視線は話す相手にアイコンタクト、聞いているという意思表示をしっかり 最後は、いくつかの項目をまとめて書いておきます。日本人の会議とアメリカ人の会議の視線の先を観察してみると面白い。日本人の会議では参加者がほとんど下を向いている場合が多いのです。一方、アメリカ人は発表者に少なくとも顔を向けています。1対1の会話でも同じです。日本人は視線が定まらないことが多く、反対にアメリカ人はアイコンタクトがしっかりしています。日本人同士なら、アイコンタクトがなくてもわかり合っていますが、アメリカ人がそれを見ると『この人、私の話を聞いてくれているのだろうか』と思ってしまいます。   インド式英語1回目 記事 インド式英語2回目 記事 インド式英語 DVDまで出ていました! 記事