先日、このブログで少しだけご紹介した安田 正著の「英語はインド式で学べ!」 これが結構売れているようだ。
この本の要点は、前回も書いたと思うが、動詞を大きく3種類に分けて、英語をとらえること。
まずは、主語と述語が同じものがひとつ。 安田氏はそれを sound という動詞を持ってきた。 Saturday sounds good. 別に土曜が良い音だ、言っているわけではない。土曜ならいいよ!という意味。
誰かと約束をしようとして How about this coming Saturday? とでも聞かれたのでしょう。 それでSaturday sounds goodと答えたわけだ。
Saturday と Goodの関係は「AはBのようだ」と関係が成り立つ
He finds his wife angry. これなら He は「わかった」「気づいた」嫁さんが怒っている事を・・となる。
He gives me a hint. これならHe は 僕にヒントを与えてくれた。
ただし、残念な事にこのインド式でBusiness English Proを読んでみようと試みたがやはり上の三種類の中には、当てはめて読むのは不可能だった。
以下は、先日の世界体操選手権の模様を伝えたBEProの記事。
【パラグラフその1】
このパラグラフは長い一文とその後に続く短い文章から構成されている。文章が長いからと言ってひるんではいけない。何故なら、この文章の骨に当たるのは赤い文字で示したところだからだ。赤の部分の意味はわかるだろうか。
On October 6th, 2013, the last day of the 2013 World Gymnastics Championships in Antwerp, Belgium, Japanese champion Kohei Uchimura won the men’s parallel bars to award Japan a fourth gold medal out of seven men’s events. Uchimura became the first man ever to win four all-around world titles.
Japanese champion Kohei Uchimura won the men’s parallel bars
Kohei Uchimuraに日本のチャンピオンという冠がついているだけ。Uchimura won the men's parallel bars. 何も難しくない。内村が男子の平行棒(parallel bars)でWinしたというだけのこと。インド式の安田先生には申し訳ないが、1) sound 2) find 3) give のパターンではwinを表せない。 もしも安田氏が、getも加えてくれるのならば、 Uchimura gets the masteryと言うことができるのだが。
いずれにせよ、この段落は、最初の行が「いつ」 On October 6th, 「何があった」the 2013 World Gymnastics Championships 「どこで」 in Antwerp, Belgiumという情報で長く見えるだけだ。
この赤字部分の後半は、内村選手の勝利が日本に4つ目のメダルをもたらしたという事が補足されているだけだ。
t 3-for-3 on the men’s side while Kohei Kameyama won the pommel horse, to add to Uchimura’s record fourth all-around world title on October 3rd.
さて、話をインド式に戻すと、結論としては、発信する方では例の三種類の動詞を使ったパターンは便利かもしれないが、ここはあくまでも通過点として考えないと実際の大人の会話でI find this dish delicious!, I find her cute! などと連発するのは、相手が「??」と引いてしまう可能性がある。 ただ、矛盾するかもしれないが、こうした表現方法を身につけているといざとなったときに何時でも逃げる場所があるので安心だ。
我々は、時に『あっ!あの表現、英語で何ていったかな?』と受験勉強時代に、対語で覚えたabandon = 捨てる、諦める を思い出そうとする。そのあまりパニックになってしまう事が多い。
abandon が分からなければ、give upもある。もっとforget it という逃げ方も場面ではあるかもしれない。 言葉だから仕方がないのだ。
我々が日本語で固有名詞などを忘れた場合、「ほら、あれだよ、あの・・・」とあらゆる角度からその固有名詞を連想ゲームの出題者のように連発させる場面があるが、英語もある意味でそれと同じなのだ。
そう、連想ゲームの感覚で、柔軟に。これをお忘れ無く。
それを思い出せてくれたのが、インド式なのかもしれない。
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