現在の変化を捉え、将来の可能性を考える手法SCAN1
2014年10月10日
【WSQ事務局 注】 BEPROではこのSCANTMの着眼点を記事選択の基準として取り入れ、英語教材として適切だという観点だけでなく、受講者の皆さんとともに、グローバルな視点で国際的ビジネスに係る変化の兆しを共有したいという思いも込めて記事を選択しています。二つの市場観察「Monitoring:モニタリング」と「Scanning:スキャニング」 「毎日の生活にはそんなに大きな変化を感じないのに、振り返ってみるとほんの何年か前との大きな違いに気づき、大きな変化に驚かされる」そんな経験をされたことはありませんか。例えば人の行動の中で起きた小さな変化が、毎日少しずつ積み重なり、数年間で全く異なる常識に変わっていくこともその一つです。そう、未来は変化の先にあるのです。 企業では、そのような変化が広がり影響が大きくなる前に対処するために、周辺の環境を調査、観察することが、重要な業務の一つになっています。一般的にこうした観察は、既に気付いている外的環境の重要な変化要因(「これヤバいよね」「よく観とこうね」と気付いていること)に基づいて行われます。ところが、環境変化はいつもこのような市場観察のレーダーに捉えられる視野の内側だけで起きるとは限りません。世の中には、小さな変化の積み上げが視界の外で生じ、事業計画に致命的な影響を及ぼす状態になるまで放置してしまったがために、競争優位を失ったプレーヤーがたくさんいることを、みなさんもよくご存じだと思います。 SBIでは、通常の市場観察「Monitoring」では観察されないこのような変化に気付くため、ビジネス環境の中に広く浅く「変化の予兆」を認識する「Scanning」と言う方法論を構築して提供してきました。 今日は、SCANTMが過去に起きた変化を、その変化の初期の段階でどのように捉えて発言していたのかに触れながら、私たちがお客様とどのように「変化の予兆」を共有したいと望んでいるかをお伝えしていこうと思います。取り上げるテーマは「モブロギング」。これは今から10年ちょっと前の2003年に出されたレポートです。