英語力と世界のトレンドを同時にキャッチ!!

  マットBlog

欧州

台風15号が進路を変えて北東に さて、本日The Economist誌がポストに届いた。 表紙にはHow to save the euro と書かれユーロ硬貨の亀裂を溶接している絵が描かれている。 ユーロ危機の発端ともなっているギリシャの3年物のユーロ債の金利は6月に20%だったものが今では170%になってしまった。 ドイツやオランダ国民も一向に進まないギリシャの財政再建、民営化に辟易としていると思う。ユーロ加盟国の首脳の中    には、ギリシャの破綻もやむを得ない、ギリシャの脱退も協議すべきとの意思表示をしている者もいる。 ユーロ経済圏    を作り、通貨も共通にしたこの動きは今思うと時代の流れに逆行していたのでは、と思うことがある。 米ソの長期にわたる冷戦でソ連が敗れたのは、様々の要因は言われているが、やはり他民族を統合できなかったこと    が最大の理由だと思う。中央集権が徐々に地方分権に流れていたそんな時代だったのだ。 東側が崩壊して皮肉に    も今度は東西ドイツが統合。そして欧州がEURO圏とスタートさせた。集中から分散していた時代に逆行した動きだったのかもしれない。 もちろんこの経済圏が欧州経済にプラスに働いた事は否定できないが、リーマンショック以降ギリシャショックまでを見につけ、EURO経済圏は平常時の景気の中では機能するが、一旦予想を超える景気悪化に陥った時には、一枚岩ではないパッチワークであるがゆえに、構成国の中にほころびが出来てしまう。 それにしてもギリシャの経済力が弱体化していることは衆知の事実であったのに、何故今になってこれほどまでに注目されてしまったのだろうか。 一部の評論家の中には、ギリシャ危機を表に引きずり出したのはむしろ米国だ、と唱えている方々もいらっしゃる。 つまりドルや米国債が弱含み、格付けを落としている状況をなんとか、世界の衆目を欧州の弱っている国に集めてしまおうという狙いがあるという。 つまり通貨、経済の戦争が米国VS欧州で繰り広げられているというのだ。もしも経済戦争などが本当に水面下で行われているのであれば、明日から行われるG20などは、建前の会合に過ぎないではないかなと思う。 鳴り物入りで就任したオバマ大統領も、景気回復・経済再建策を打ち出し、世界は二の次で米国の雇用や米国発のイノベーションに期待している。つまり、アメリカさえよければという声が行間から聞こえてくる。 オバマ大統領も、次の4年に向けて経済対策に必死のようだ。 クリントンが縮小した赤字は、再び増大してしまった。 これなどもうがった見方をすれば米国が赤字削減の為に予算削減に努めれば当然軍事費などもカットされる。しかしそれでは、軍事産業で潤ってきた国として大変に困ることになる。 そこで、戦争を誘発して軍事費の必要性をアピールしたいと見る人間もいる。つまり世界同時多発テロとイラク攻撃は米国の基幹事業である軍事産業をまもったことになる。 しかし、この考えには100%賛同できない。なぜなら米国首脳が9/11のテロ発生を黙認していたなど信じがたいことだ。