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  マットBlog

交流会(2)

先日の異業種交流会で書ききれなかったことを本日は少々。そうです、中国人の講師・李さんのあの回のお話です。 実は、その交流会で私は「中国では、物価が上がる中で人々の生活も徐々に贅沢になっています。たとえばスーパーに並ぶ牛肉が、昨日よりも本日が多少割高でもよい肉であれば市民は購入するのですか?」という質問を私は投げかけました。 この背景には、以前アメリカを中心とする西欧社会が、中国という大市場に対していわゆる「贅沢」というものを与えて中国国民が贅沢を味わい、もう後戻りできない体質にしようと試みているのだ、と説く人がいたからです。 この問いに対して直接回答はなかったのですが、中国の物価上昇は市民に驚きを与えているという。李さん夫妻が一週間前にバドミントンの羽を求めにスポーツ用品店に行ったときには90元だったものが、1週間後に再びいくとなんと120元になっていた。その位物価の変化は激しいというのだ。私は「変化が激しいということは、物価が下がるということもあるのですか?」と聞いたところ「下がることはない、上がる一方です」との回答。 中国は間違いなく今物価上昇(インフレ)傾向にあるといえます。 そしてもうひとつ衝撃的な事実が李さんの奥さんからあった。中国の一般人は昼食はだいたい1000円程度のものを食べているというのだ。これは東京のサラリーマン、OLがランチに支払う金額とほぼ同じですね。彼らもそれなりの金額をランチに投入しているのだなと思いました。しかし話は続き、この1000円のランチを提供するレストランから数百メートル行ったところには100円でランチを出す屋台もあるというのだ。驚くべき価格差がそこにはあり、そこにはまた違う階層の人々が食事をとるわけです。 ただ、100円で食を提供することはほぼ不可能だという。どのようなからくりがあるかというと、100円の屋台で使っている油は、なんと下水からとった油だというのだ。中国では「下水の油」という名前で有名なのだそうだ。つまり、普通のレストランが料理で使った油を下水に流す、そしてそれを採取して再利用する業者がいるということ。昔はこの油は家畜用に使われていたのですが、今ではそれをそうした安価な屋台などで使っているとのこと。これが100円ランチの秘密なのだそうだ。 それにしても、アメリカ、欧州も貧富の格差が広がっているが、中国も決して例外ではないのです。それどころか欧米以上の格差があるといえるかもしれません。この格差が何かのエネルギーとして点火したら、その火は瞬く間に燃え広がりやがて国境を越えて共鳴の輪が幾重にも広がる日が来るかもしれません。個人的には、今世界はNYCのWall Streetに集まった人々と同様に人々の不満が一気に爆発する日が近づいているようでなりません。1年後、3年後それはわかりませんが必ずそうした動きがあるのではないでしょうか。