マットBlog
あなたもハーバード大へ ~広がる無料オンライン講座~
2013年12月12日
2013年9月17日放送のNHKクローズアップ現代は、無料で受けられるオンライン講座の増加について特集されていました。http://www9.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3402.html
中には12歳で大学上級レベルの講座を修了したという、パキスタンの女子中学生も!ダボスで開催された国際会議で紹介された彼女。今後は宇宙生物学なんかも受講したいそうで…(横でそれを聞いていた教授がワオって感じでしたね。)
他にも、無料オンライン講座で優秀な成績をおさめて、モンゴルからマサチューセッツ工科大学への、奨学金を得ての留学が決まった学生さんや、無料オンライン講座でトップの成績をおさめてブラジルからカリフォルニアのIT企業への転職が決まり、給料アップ!とアメリカでのチャレンジを手に入れた男性、などが紹介されていました。
世界の中で雇用方法で一歩先を走っているアメリカの企業は、「大学の卒業証書」よりもその人間が「何を学んで来たのか?」という事を重視するようです。そのために前述のブラジルの男性はカリフォルニアの企業がまさに必要としていた技術を、オンライン大学で取得していました。つまり、この企業は、ハーバード大やMIT等の優秀な大学を卒業した学生よりも、より具体的な技術を単位として取得した学生をとったところに、その凄さがあると思いました。日本の企業は、高卒、大卒、院卒など、その卒業証書で足斬りをするだけで、その振るいから落ちたダイヤモンドの原石を取りこぼしているのかもしれません。
日本でも、受講者同士の集まる会(オフ会みたいな感じ?)の様子や、ビッグデータを扱う授業を修了したことで希望通りビックデータを扱う業務に抜擢されたサラリーマンの方などいらっしゃるようです。
大規模オンライン講座、英語で、Massive open online course とのことで、
その頭文字を取って、MOOC(ムーク)と呼ばれているそうです。
で、それが一つじゃなくて、いろいろなところ、複数で開講されているので、MOOCs(ムークス)と複数形で書かれることも。
大学等で開講されているのですが、週ごとの授業があって、宿題もあり、テストもあり、修了すると、修了証明書がもらえる、という講座もあります。
「自分の成績や自分の経歴を公開します」ってことにすれば、あなたの成績が記録されデータベース化されているのです。この目的は、企業が優秀な人材をそのデータベースを有償で閲覧することができるのです。 一般の大学であれば、カリキュラム(シラバス)の森の中に学生を隠して、卒業まではその森の中に置いておきます。一報でMOOC等では、有償ではありますが、学生を単位別に閲覧できる仕組みが完成しているのです。
それでは、無料オンライン講座って、どこでやってるんでしょうか。
各大学がそれぞれ配信する場合もありますが、いろいろな教育機関の講座をまとめて集めて流している、プラットフォームサイトがいくつかあります。代表的なものは以下3つ。
まず、「edX(エドエックス)」
https://www.edx.org
修了証を必要としない方は、ただ聴講もできますし、修了証を必要としている人は勿論、挑戦することが可能です。
次々新しいコースが開講されていますが、終了してしまうコースもあり。
すでに終了したコースは聴講だけならできるみたいですね。修了証はでませんが。
MIT(マサチューセッツ工科大学)、ハーバード、UCバークレー、カナダのマギル、という優良大学ががズラッと。日本からだと京都大学の名前があります。
次に「Udacity(ユーダシティ)」
https://www.udacity.com
こちらは、どこの大学の講義、というよりも、「ビジネス、コンピューターサイエンス、デザイン、数学、科学」といった分野で「初級、中級、上級」に分けてコースを組み立てているよう。ちょっと講座数が少ない。
そして「Coursera(コーセラ)」
https://www.coursera.org/
講座が多い!!スタンフォードはedXにいないと思ったらこっちに。ってスタンフォードの教授が創立したものなのね。東京大学が参加しているのはこちらです。
Coursera/コーセラ の東京大学のページ↓↓
https://www.coursera.org/todai
そのほかにも、itunes使ってる人はitunesUとか見たことあるかもしれませんね。
お目当ての大学があるなら、その大学のHPに直接行ってみるのもありかと。
いずれにしても、英語ができると、世界が広がります。それも中途半端ではなく、我々の知の世界を広げてくれますし、キャリアアップなどのチャンスすらあります。
学生も大変ですが、そろそろ教師、教授の世界も、世界的な競争の世界にさらされてくる事は必死です。 東京大学といえども海外からの留学生として優秀な学生を招聘するためにコーセラに参加しているくらいですから。