地球を離れずに「宇宙」で1年間――NASAが参加者を募集 Spend a Year in “Space” Without Leaving Earth: NASA Seeks Volunteers
今回の記事は「地球を離れずに「宇宙」で1年間――NASAが参加者を募集」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
日本語訳
地球を一度も離れることなく、月や火星への模擬飛行に1年間参加できるとしたら、あなたは挑戦してみたいでしょうか。NASAは、「月・火星探査アナログ(Moon and Mars Exploration Analog)」、通称MMEAと呼ばれる初の模擬ミッションに参加する志願者の募集を始めました。このプロジェクトは、早ければ2027年8月に、米テキサス州ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターで開始される予定です。
選ばれた4人のクルーは、2つの閉鎖された環境で、12カ月にわたって生活し、任務に取り組みます。研究者たちは、長期間の隔離、限られた資源、厳しいスケジュールなど、将来の月・火星探査で宇宙飛行士が直面する可能性のある状況に、人間がどのように適応するかを調べます。
MMEAは、惑星間の移動と、月や火星などの地表での活動を、一つの統合されたミッションとして組み合わせるNASA初の地上シミュレーションです。これまでの同様の模擬研究では、こうした段階を別々に検証するのが一般的でした。
最初の段階では、参加者は模擬宇宙船として使われる約650平方フィート、約60平方メートルの居住施設で数カ月間を過ごします。その後、別の天体に設けられた基地を想定した、より広い地表施設へ移動します。
地表での活動段階では、クルーは火星時間に従って生活します。火星の1日は「ソル」と呼ばれ、24時間39分35秒あります。これは地球の1日より約40分長い時間です。
参加者は、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を使って、模擬宇宙遊泳を行います。そのほか、機器の整備、作物の栽培、運動、予期せぬ問題への対応にも取り組みます。さらに、2人乗りの専用模擬ローバーを使い、主要な居住施設から離れた探査地点まで移動する訓練が行われる可能性もあります。
NASAが募集しているのは、一定の学歴、職歴、身体面、心理面の条件を満たす、健康で意欲のある米国市民または永住権保持者です。年齢は原則として30歳から55歳までとされています。参加者が実際に宇宙へ行くことはありませんが、チームワーク、適応力、技術力、そしてプレッシャーの中でも力を発揮できる精神的な強さなど、宇宙飛行士に求められるのと同様の資質が必要になります。
MMEAで収集される健康状態や活動実績に関するデータは、将来の長期宇宙ミッションに向けて、NASAが居住施設の設計、生命維持システム、任務手順、クルー編成や運用計画を評価するうえで役立つ可能性があります。
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