将来の政治的展望 Future Political Horizons

今回の記事は「将来の政治的展望」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 ボキャブラリー

 日本語訳

新しい年が幕を開けて数日が経ち、お祝いムードも落ち着きを見せています。さて、2024年のリーディングはじめは、エコノミスト誌が毎年発行している「The World Ahead...」が教えてくれる、今年の洞察や予測についてです。

テクノロジー、経済、ヘルスケアの動向はすでに紹介したので、次は世界の政治に目を向けてみましょう。

今年は間違いなくイベント満載の年になるでしょう。70もの国で選挙が行われる予定で、言い換えれば、世界の人口の半分が選挙を経験する予定で、その多くが民主主義が最大の勝者になることを望んでいます。アメリカではドナルド・トランプが、インドではナレンドラ・モディが3期連続のカムバックの年となるのでしょうか？

地政学も大きな注目を浴びることでしょう。ウクライナ紛争をきっかけに、アメリカはロシアを孤立させるために西側諸国の中で主導的な役割を担っています。しかし、トランプ大統領が復帰すれば、アメリカがウクライナ支援を撤回する可能性も出てきます。西アジアでは、イスラエルとガザの紛争がさらに拡大する恐れがあります。どちらの紛争地域も、アメリカの関心を旧来の「敵」である中国から効果的にそらしていると言えなくもありません。

とは言うものの、バイデン政権は、中国と台湾間の緊張が生んでいる新時代の冷戦を加熱させ続けています。中国への技術移転を阻止したり、アジアの巨人とも謳われる同国のサプライチェーンへの西側諸国の依存を減らそうとしたりしているが、容易なことではないとみられている。

緊張感が高まっている世界情勢の中、パリ五輪や人類の月への帰還が団結と平和を後押ししてくれることになるでしょうか？