保護主義の復活 Protectionism returns
今回の記事は「保護主義の復活」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Protectionism will lead to more protectionism.
保護主義はさらなる保護主義を招くだろう。
ボキャブラリー
prevail | verb | 優勢である;流行している;はびこる |
---|---|---|
ally | noun | 同盟 |
alternative | noun | 取って代わるもの;代替手段 |
edge | noun | 強み;競争力;優位性;優勢 |
harm | verb | ~に害を及ぼす |
日本語訳
かつて、国家は外国製品に関税を課し、自国の生産者に補助金を出して、国際競争から自国の事業や製品を守っていました。しかし、自由貿易が主流となり、消費者はその恩恵を受けるようになりました。しかし最近、保護貿易主義が復活しつつあるようです。
バイデン政権は、特に半導体や再生可能エネルギーの分野で、米国企業に1兆ドル以上に相当する補助金を与える一連の法案を持ち込む方向でいます。共和党も民主党も、中国の影響力増大を食い止めるにはこれしかないと考えていますが、アジアやヨーロッパにいるアメリカの同盟国には懸念が広がっています。
その影響はすでに自動車業界に現れており、メルセデスの最高責任者であるオラ・カレニウスは保護主義の台頭について警告を発しています。半導体が不足し、米国が特定のチップの中国への輸出を制限したことで、自動車メーカーは国内の代替品を探す必要に迫られています。しかし、カレニウスが説明するように、メルセデス車の製造には「文字通り5大陸すべて」が関わっているため、「すべてを自分の手で、自分のためだけに行う世界に戻ることはできない」のです。しかし、米国は地球温暖化防止を口実に、自国の自動車会社、特に電気自動車メーカーを強力に推進しています。
このいわゆる「米国のグリーン支援策」の影響は、航空分野にも見られています。最近、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、この政策によってアメリカのメーカーであるボーイングがヨーロッパの競争相手であるエアバスに対して不当に優位に立っていると発言しました。彼は、EUの強力な対応を求めましたが、これは自由な世界貿易の可能性を悪化させるだけのようになりそうです。
保護主義はさらなる保護主義を招くものです。補助金戦争を引き起こし、世界貿易を混乱させ、消費者のコストを上げ、国家間の政治的関係を悪化させる可能性があります。要するに、自由貿易を殺してしまいかねないのです。
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