エッジコンピューティング:ITと企業における新たなフロンティア Edge computing: New frontier in IT and enterprise
今回の記事は「エッジコンピューティング:ITと企業における新たなフロンティア」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Placing data nearby, rather than in the cloud, reduces the risk of leakage.
データをクラウド上ではなく、近くに置くことで、漏洩のリスクを減らすことができるのです。
ボキャブラリー
bandwidth | noun | コンピューター機器・人の処理能力;帯域幅;バンド幅 |
---|---|---|
latency | noun | 待ち時間(主にコンピュータやシステム用語) |
centralized | adj | 1カ所に集められた;中央集権化の |
immediate danger | other | 差し迫った危険性 |
mishap | noun | 不運な出来事;災難 |
日本語訳
2009年に約10億台だったIoTデバイスの数は、2025年には400億台を超えると予想されており、インターネットに接続されたデバイスが膨大な量のデータを生成する時代が到来しています。 しかし、デバイスが生成するすべてのデータを集中管理されたデータセンターやクラウドに送ると、帯域不足も相まって、遅延が生じます。
そんな中、安定してデーターを処理、分析、運用するために注目されているのがエッジ・コンピューティングと呼ばれる技術です。エッジ・コンピューティングとは何なのでしょうか?
エッジコンピューティングとは、クラウドや中央のデータセンターにデータを保持して処理するのではなく、ネットワークのエッジ(発信元)でデータを処理することです。中央のサーバーからコンポーネントやデータサービスを取り除き、よりエッジに近いところにデータを置くことで、システムやアプリケーションをより効率的にします。
データの遅延は深刻な問題です。例えば、コネクテッドカーや自律走行車では、常に安全が第一の関心事です。車は何テラバイトものデータを中央のサーバーに送信し、その応答を受け取ってから行動する必要があるのです。事故などのイレギュラーが起こった場合、その車は重大な選択に迫られます。もし、膨大なデータを中央のクラウドサーバーに送信・応答を得るとすると、危険な状況にリアルタイムで対応できるほど迅速ではないため、大惨事になる可能性があります。このような場合にエッジ・コンピューティングが役に立ちます。
エッジ・コンピューティングは、データのプライバシーに関する懸念にも対応します。データをクラウド上ではなく、近くに置くことで、漏洩のリスクを減らすことができるのです。自律走行車のソリューションに加え、エッジ・コンピューティング技術は、医療用監視機器など、情報をリアルタイムに処理する必要がある分野でも活用されるでしょう。
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