スリランカは一体どうしてしまったのか？ What went wrong in Sri Lanka?

今回の記事は「スリランカは一体どうしてしまったのか？」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

While India has aided to some extent, only an IMF bailout can save Sri Lanka.

インドがある程度援助しているが、スリランカを救えるのはIMFの救済だけである。

 ボキャブラリー

 日本語訳

パンデミック、多額の負債、食料とガソリンの価格高騰が、南アジアの素敵な島国に影響を与えている。スリランカは、外貨準備高がわずか5000万ドルしかなく、破産を宣言する可能性がある。圧力と抗議行動によって、つい数日前に首相は辞任せざるを得なくなり、誰も経済再建の道筋を見出せないでいる。恐ろしいことを言うが、スリランカはグローバル債務危機に陥る最初の国になるかもしれないが、最後の国にはならない。

世界銀行総裁のデビッド・マルパスによれば、多くの発展途上国はすでにエネルギー、肥料、食料の大幅な値上がりに苦しんでおり、金利引き上げの見通しは状況をさらに悪化させるだろうとのことだ。UNCTADによると、100カ国以上がこれらの問題の1つ以上に直面しているという。

スリランカに話を戻すと、スリランカの現状はこうだ：デモ、市民と武装勢力の対立、首相官邸の焼失、長期の停電、生活必需品の高騰、外貨準備高の低下、貿易の停滞、債務の増加、食料供給の困難

多くの専門家は、米国が呼ぶところの中国の「債務トラップ外交」を非難している。中国が資金を提供するインフラプロジェクトが、スリランカを借金漬けにしたのである。その一つが、中国の輸出入銀行が出資したハンバントタ港の建設である。

しかし、中国はスリランカの負債全体の5分の1を占めるに過ぎず、残りは商業借入金によるものである。パンデミック（世界的大流行）が負債比率を悪化させたのだ。

ウクライナ戦争による石油不足と連動した為替レートの変動は、この島国の財政をさらに弱体化させた。現在、アジア・パシフィック地域で最も高いインフレ率を示している。500億ドルの対外債務があるにもかかわらず、スリランカ・ルピーは3月に60％下落した。インドがある程度援助しているが、スリランカを救えるのはIMFの救済だけである。