特別なオブジェ Extraordinary Objects

今回の記事は「特別なオブジェ」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Van Cleef and Arpels brought this old idea back to life. Its first design, made many years ago, was a tiny boat placed on what looks like an ocean with crashing waves.

ヴァン クリーフ＆アーペルはこの古いアイデアを現代に蘇らせました。何年も前に作られた最初のデザインは、波が打ち寄せる海の上に置かれた小さな船でした。

 ボキャブラリー

 日本語訳

戦・病・争や毎日のストレスから少し離れて、今日は魔法のような世界を見てみましょう。自力で動く小さくて美しい驚異的なオブジェの世界です。これらのオブジェは、芸術品として何百万ドルもの価値があり、見る人すべてを楽しませてくれます。

この魔法の世界を作っているのは、パリの宝石ブランド、ヴァン クリーフ＆アーペル（Van Cleef and Arpels）です。この会社は、美しい時計も製造しています。

会社の歴史は長く、1906年に創業されました。そして、自動で動く機械、つまりオートマタ（automations）はさらに古く、1700年代に作られ、ヨーロッパの王や富裕層によって収集されていました。18世紀の「ロボット」と呼ばれることもあります。

ヴァン クリーフ＆アーペルはこの古いアイデアを現代に蘇らせました。何年も前に作られた最初のデザインは、波が打ち寄せる海の上に置かれた小さな船でした。その後、動きを加えたデザインが登場しますが、それは2010年代になってからで、オートマタの専門家フランソワ・ジュノーの協力によって実現しました。

彼らの最も有名な作品のひとつが「フェ・オンディーヌ」です。妖精が睡蓮の葉の上に座っているデザインです。スイッチを入れると、睡蓮の葉が動き、花が開き、蝶が羽ばたき、妖精が頭を上げます。おもちゃのように聞こえるかもしれませんが、実際には宝石や色とりどりの石で作られています。さらに本物の時計としても機能します。完成までに7年を要し、価格は約1000万ドルといわれています。2017年の大規模な時計イベントで披露され、人々を驚かせました。

それ以来、ヴァン クリーフ＆アーペルはさらに多くの動く作品や特別な時計を制作し、有名なイベントで数々の賞を受賞しています。同社は実に、時計業界のグランプリであるGPHGで最も多くの賞を受け取っています。現在、アムステルダムに新しい店舗を構え、27か国に155の店舗を展開しています。

高速で近代的な機械がひしめくこの世界でさえ、ヴァン クリーフ＆アーペルは、美しさ、時間、そして想像力がひとつに融合できることを示しています。ほとんどの人はこれらの素晴らしい作品を買うことはできませんが、その物語は誰でも楽しむことができます。