自動車メーカー、ネット直販に意欲 Automakers Root for Direct Online Sales

今回の記事は「自動車メーカー、ネット直販に意欲」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Volkswagen’s Scout Motors and Honda are also moving to a Direct-to-Customer (D2C) model.

フォルクスワーゲン傘下のスカウト・モーターズやホンダも、Direct-to-Customer（D2C）モデルへと移行しつつあります。

 ボキャブラリー

 日本語訳

車を買うというと、普通はカーディーラーに行って、たくさんの車を見て、チェックして、いくつかを試乗してから、販売員から購入するという流れを想像するでしょう。しかし、ブルームバーグ・ビジネスウィークによれば、こうした流れは今、変わりつつあるそうです。

今では、新車はオンラインで販売されるようになっています。Carvanaのような中古車サイトの話ではありません。大手自動車メーカーが、ディーラーを通さずに、自社の新車をオンラインで販売し始めているのです。最初にこのモデルを導入したのはテスラで、現在ではリヴィアンやポールスターもそれに続いています。

フォルクスワーゲン傘下のスカウト・モーターズやホンダも、Direct-to-Customer（D2C）モデルへと移行しつつあります。これはつまり、顧客がインターネットを通じて、直接メーカーから車を購入するということです。

この仕組みを実現するために、スカウト・モーターズは強力なオンラインシステムの構築を進めています。顧客はオンラインで車を選び、購入し、アクセサリを注文し、サービス予約をし、ソフトウェアのアップデート情報を確認することができます。さらにスカウトは、今後5年間でアメリカ国内に25か所の実店舗を開設する計画も立てています。これらの施設は「スカウト・ワークショップ」や「スカウト・スタジオ」と呼ばれ、実際にスカウトの車やトラックを試乗することができる場所になります。

現在スカウトでは、オンラインで車の予約が可能です。顧客はモデルを選び、クレジットカードで100ドルの返金可能な予約金を支払い、2027年の販売開始を待つことになります。

カリフォルニア州では、ホンダとソニーが共同開発した電気自動車「Afeela 1 Signature EV」の予約も可能です。この車は来年から販売が始まり、価格は10万2,900ドルからスタートします。

フォルクスワーゲン傘下のスカウトやホンダがオンライン販売に移行することで、自動車業界全体に変化が起きるかもしれません。というのも、これまで125年以上にわたって、車はディーラーを通じて販売されてきたからです。ディーラーはこの新しい販売モデルに反発しており、自分たちの仕事がなくなってしまうのではないかと懸念しています。現在、彼らはアメリカのいくつかの州で議員に働きかけ、この変化に反対しようとしています。これは、過去にアマゾンなどのオンラインストアが登場したときに、一般の小売店が困難に直面した状況と似ています。

ちなみに、そのAmazonも今や車を販売しているのをご存知でしたか？ 10万ドルの新車を買うのが、Tシャツをネットで買うように簡単になる日が近づいているのかもしれません。