トルコの宇宙港 Turkey’s Spaceport

今回の記事は「トルコの宇宙港」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

There are two main reasons, both related to geography.

主な理由は二つあり、どちらも地理的なものだ。

 ボキャブラリー

 日本語訳

宇宙はすべての国に開かれているが、これまでに成功を収めた国はわずかである。宇宙探査には高度な技術と莫大な資金が必要だからだ。しかし、現在ではトルコを含め、より多くの国が宇宙開発競争に参入している。

1年前、トルコは同国初の宇宙飛行士アルペル・ゲゼルアヴジュをファルコン9ロケットで宇宙に送り出した。彼は「未来は上にある」と言った。これに続き、トルコはソマリアに3億5000万ドルをかけて宇宙港を建設中だ。レジェップ・エルドアン大統領は、このプロジェクトによってトルコが宇宙開発において重要な国になることを望んでいる。宇宙港が完成すれば、トルコは独自の技術で衛星を打ち上げ、ロケット製造技術を向上させることができる。

しかし、なぜソマリアに宇宙港を建設するのか？

主な理由は二つあり、どちらも地理的なものだ。

第一に、 ソマリアは「アフリカの角」と呼ばれる国の一つで、赤道近くに位置している。地球の自転速度は赤道付近ではより速く、そのおかげでより重い荷物をより少ない燃料で運ぶことができる。

第二に、ソマリアはアフリカの東端に位置し、インド洋上空でのロケット発射に適している。この場所は、ロケットの破片が家や周辺国に落下するリスクを低減させる。

このプロジェクトはソマリアにも利益をもたらす。雇用を創出し、長年多くの問題に直面してきたソマリアにさらなる資金をもたらす可能性がある。ソマリアのハッサン・シェイク・モハムド大統領は、このプロジェクトは雇用と収入をもたらすと述べた。

しかし、トルコの宇宙プロジェクトは、西側の同盟国の懸念材料となるかもしれない。トルコは、アメリカのアルテミス・プログラムと競合する中国ーロシアの国際月面研究ステーションへの参加を申請している。

トルコが宇宙開発で成功するかどうかは、十分な資金を得ることと熟練した技術者を確保することの2つにかかっている。政府は資金を確保するために尽力しているが、「頭脳流出」を止めるのは難しい。多くのエンジニアや科学者が、より高い給料を求めてトルコを離れているのだ。