トランプ大統領による大量強制送還のコスト Cost of Trump’s Mass Deportations

今回の記事は「トランプ大統領による大量強制送還のコスト」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

As reported in The Hill, the overall impact on the economy depends on how many people are deported.

『The Hill』紙が報じているように、経済への全体的な影響は、どれだけの人数が強制送還されるかで決まる。

 ボキャブラリー

 日本語訳

米国に住む何千人もの人々が母国に送り返されている。しかし、幸せな帰郷ではない。彼らは軍用機に乗せられ、強制送還されている。適切な書類を持たずに米国に住んでいる人々を国外退去させるというドナルド・トランプ大統領の計画の一環である。2018年、トランプ大統領は、「非正規移民は毎年、我が国に数十億ドルの負担をかけている」と発言した。

しかし、何百万人もの移民を強制送還したら、アメリカ経済にどれだけの負担がかかるのだろうか？

同国内には約1400万人の非正規移民がいる。そのうちの90％近くが16歳から64歳で、労働力の大部分を占めていることになる。大量強制送還は生産性を低下させ、税収を減らすだろう。アメリカ移民評議会（AIC）によれば、2040年まで毎年100万人が強制送還された場合、経済はGDPの4.2％から6.8％、約1.1兆ドルから1.7兆ドルを失う可能性があるという。

カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州などは、非正規労働者が多く住んでいるため、最も影響を受けるとみられている。これらの州では、住民の20人に1人が非正規移民だ。建設業、農業、接客業などの主要産業は深刻な問題に直面するだろう。建設業に従事する労働者の約14％が非正規雇用であり、彼らの排除は建設プロジェクトを遅らせたり、中止させたりする可能性がある。

人的影響も深刻だ。米国生まれの500万人以上の子どもたちには、非正規移民の家族がいる。そうした家族を強制送還することは、子どもたちに精神的苦痛を与える可能性がある。彼らの収入に頼っている家庭も多く、彼らがいなくなれば経済的な問題に直面する可能性がある。

『The Hill』紙が報じているように、経済への全体的な影響は、どれだけの人数が強制送還されるかで決まる。長期的に見れば、強制送還は移民の増加によって支えられてきた雇用の増加に打撃を与える可能性がある。