WhatsAppocracyとは？ What’s WhatsAppocracy?

今回の記事は「WhatsAppocracyとは？」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Many things that a normal government would do, such as building roads, schools, and hospitals, are being done through social media.

道路や学校、病院の建設など、通常の政府が行うような多くのことがソーシャルメディアを通じて行われている。

 ボキャブラリー

 日本語訳

東アフリカのソマリアは、しばしば「無法地帯」と呼ばれる。機能している政府が存在しないからだ。1月以来、和平と安全保障の努力はアフリカ連合支援安定化ミッション（AUSSOM）が主導している。しかし、WhatsAppのようなソーシャル・メディア・プラットフォームを通じて、この国を運営するユニークな方法がある。『Economist』誌がソマリアを「世界初のWhatsApp民主主義」と呼ぶ所以である。

道路や学校、病院の建設など、通常の政府が行うような多くのことがソーシャルメディアを通じて行われている。このようなプラットフォームは、困っている人々に資金を提供したり、裁判を組織したりするのにも役立っている。ソマリアでの現地経験を持つ研究者ジェスロ・ノーマンは、ソーシャルメディアが統治の一形態として機能していることを発見した。

昨年12月の調査でも、ソーシャルメディアは情報を共有し、国際的なグループを含む他者と市民をつなぐ役割を担っていることが示されている。WhatsApp、YouTube、TikTok、Facebook、Snapchatなどのプラットフォームは、人々がお金を稼ぎ、ビジネスを成長させるのに役立っている。例えば、ソマリアの歌手ニムコ・ハッピーは、ソーシャルメディアを使って音楽を宣伝することで有名になり、収入を得た。

ソーシャルメディア・グループの活動を維持するためには、高速インターネットが不可欠だ。海外に住むソマリア人（人口の約10%）が簡単にお金を送金できるようにするためにも重要だ。こうした送金は毎年約20億ドルに上り、政府が脆弱なソマリアにとって財政支援となっている。

ソマリアの信頼性の高い通信ネットワークが急速に発展したのは、政府の干渉がなく、お役所仕事もなく、高価なライセンスも必要ないからである。障害がないため、進歩が早かったのである。

ソーシャルメディアを通じて国を運営することは理想的ではないが、ソマリアのような国でシステムがまったくないよりはましだ。