「週末の戦士」ワークアウト：認知機能の健康に役立つソリューション？ “Weekend Warrior” Workouts: A Convenient Solution for Cognitive Health?

今回の記事は「「週末の戦士」ワークアウト：認知機能の健康に役立つソリューション？」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Exercise is important because it helps prevent heart disease, dementia, and other brain problems.

運動が重要なのは、心臓病や認知症、その他の脳の問題の予防に役立つからだ。

 ボキャブラリー

 日本語訳

昨年、運動に最適な時間帯について紹介した（「When Should You Exercise?」2024年1月24日号）。さて、新しい研究によると、平日に運動できない場合でも、週末に運動することでほぼ同じ効果が得られるというのだ。忙しい人には朗報ではないだろうか。

運動が重要なのは、心臓病や認知症、その他の脳の問題の予防に役立つからだ。認知症は、記憶力、行動力、思考力が徐々に低下していく病だ。世界中で5500万人以上が罹患している。認知症が一般的になりつつある現在、この研究は重要だと言える。

科学者たちは8万人以上の人々を8年間調査した。運動しない人、週末だけ運動する「ウィークエンド・ウォーリアー / 週末の戦士」、1週間を通じて定期的に運動する人の3つのグループに分けた。

結果は驚くべきものだった。運動しないグループに比べ、「週末の戦士」はそれぞれ、認知症になる確率が26％、うつ病になる確率が40％、不安症になる確率が37％、脳卒中になる確率が21％低かったのである。これは、少しの運動でも深刻な健康問題から身を守ることができることを示している。

運動は脳にさまざまな形で良い影響を与える。運動によって「BDNF」と呼ばれる物質が増え、これが脳細胞の成長や健康を助ける。また、脳のサイズや機能を向上させ、記憶力や意思決定能力にとって重要な役割を果たす。忙しくて週末だけしか運動できなくてもその利益はかなり大きい。

この研究は、社会にとっても有益だ。中高年が週に1、2回運動すれば、軽度の認知症患者は10～13％減少する可能性がある。そうなれば、何百万ドルもの医療費が削減できる。たとえば、メキシコでは毎年約3億7,760万ドルの節約につながることになる。

結論として、この研究は、週末だけでも運動することで健康や脳の働きを向上させられることを証明している。忙しい人でも「週末の戦士」となり、小さな一歩を踏み出すことで、身体的・精神的健康を改善してみてはどうだろうか。