政治家に年齢制限を設けるべきか Debate: An Age Bar to High Office?

今回の記事は「政治家に年齢制限を設けるべきか」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Why not let people decide who they want as their leader?

誰がリーダーになるかは、国民が決めればいいというのだ。

 ボキャブラリー

 日本語訳

年齢を重ねると、活動の制限に直面することが多くなる。例えば、ドライバーは健康診断に合格しなければならないし、裁判官、パイロット、軍人は若い人のために身を引くことが多い。しかし、政治家は年齢に関係なく仕事を続けている。特にアメリカではその傾向が顕著だ。例えば、78歳のドナルド・トランプは、81歳のジョー・バイデンに続いて大統領に就任する。バイデンが年齢を理由に大統領選を辞退した後、議論が生じた：政治家に年齢制限を設けるべきか？

『エコノミスト』誌のレポートによると、世界の指導者の平均年齢は過去50年間で55歳から62歳に上昇している。多くの国が就任最低年齢を定めているが、上限は稀だ。年齢の上限を設けることに賛成する意見として、知恵や経験も重要だが、エネルギーや頭の回転の速さ、斬新なアイデアも重要だというものが挙げられる。リーダーシップには鋭敏な判断力とスタミナが必要だが、それらは加齢とともに低下する可能性がある。記憶力の低下や気力の低下といった健康上の問題が起こりやすくなるからだ。

ノースダコタ州は、この議論に関して一歩先に立っている。同州は6月、下院議員の年齢に上限を設けた。ピュー・リサーチの世論調査によれば、共和党と民主党の多くが年齢の上限を支持している。イギリスではすでに貴族院議員の年齢を80歳未満に制限している。

しかし、年齢の上限を設けることに反対する意見もある。有権者の選択肢を狭めてしまうからだ。誰がリーダーになるかは、国民が決めればいいというのだ。多くの国が45歳以下の若い指導者を選ぶ一方で、かなり高齢の指導者を選ぶ国もある。ウィンストン・チャーチルやネルソン・マンデラのような有名な指導者は、高齢の政治家でも効果的に人々を導き、鼓舞することができることを証明した。

結局のところ、年齢がリーダーの能力を決めるわけではないかもしれない。しかし、エコノミスト誌によれば、年齢制限をめぐる議論は2025年にさらに活性化するだろうという。