7月4日 英国での対決 4th July Showdown in the UK

今回の記事は「7月4日 英国での対決」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

With high stakes and public expectations, this election could be a major turning point for the UK.

大きな賭けと国民の期待がかかる今回の選挙は、英国にとって大きなターニングポイントになるかもしれない。

 ボキャブラリー

 日本語訳

首相に就任してわずか2年で、リシ・スナクは驚くべきことをした。7月4日に突然の総選挙を行うことを要求したのだ。この動きは2つの点で大きな驚きである。第一に、スナク氏には2025年1月まで選挙を公示する時間があった。第二に、彼が属する保守党は世論調査で労働党の後塵を拝している。

なぜ突然の選挙なのか？

政治専門家によれば、スナク氏はインフレ率の大幅低下など最近の明るい経済ニュースを利用したいのだという。インフレ率はこの3年間で最低水準を達成した。スナク氏は、この経済的安定が自党のチャンスにつながると期待している。

両党とも、生活費問題、医療問題、移民問題の3つを争点に選挙戦をスタートさせている。それぞれを見てみよう。

第一の問題は、高騰する生活費だ。インフレ率は下がったとはいえ、依然として高い。家庭は低賃金やエネルギーコストの高騰といった問題に直面している。与党は自党の「成功」を収めたインフレ対策を語り、労働党はより効果的な解決策を求めている。

第二の問題は、英国の医療制度、特に国民保健サービス（NHS）に対する大きな圧力である。この圧力には、高い需要、スタッフ不足、資金問題などが含まれる。両党ともNHSへの資金増を望んでいるが、考え方は異なる。保守党はインフラへの投資を望んでいるが、キーア・スターマー率いる労働党は、勝利すれば全面的な改革を約束している。

第三の問題は移民問題で、国家の安全保障と経済に影響を与える。保守党は、国境管理を強化して雇用とサービスを守るために移民を削減したいと考えている。労働党は、労働力のある移民や人権に対してより理解のあるアプローチを支持している。

保守党は2010年から政権を担っている。スナク氏は2019年の前回選挙以来、3人目の保守党首相である。ボリス・ジョンソンの首相時代には多くのスキャンダルがあった。後任のリズ・トラスは税制政策で強い反対に遭い、首相在任期間は英国史上最短のわずか49日間だった。

大きな賭けと国民の期待がかかる今回の選挙は、英国にとって大きなターニングポイントになるかもしれない。