英国における歴史的混乱 The historic mess in Britain

今回の記事は「英国における歴史的混乱」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Many bus routes are close to cancellation due to low commuter traffic.

通勤客の減少により、多くのバス路線が運休に近い状態になっています。

 ボキャブラリー

 日本語訳

数週間前、我々は 「破壊王」リズ・トラスが英国の首相に就任したと興奮気味に報じてた。しかし、彼女は就任後わずか45日で辞任し、119日間在任して結核で亡くなった195年前のジョージ・カニングの記録を抜いて、史上最も在任期間の短い英国首相となった。

リズ・トラスが就任して間もなく、英国は女王の逝去により2週間の喪に服した。そして、富裕層への大幅な減税と、その裏づけとなる財源もないまま歳出増を提案した、悲惨なミニ予算が発表されたのだ。その結果、英国の財政状態に悪影響を及ぼし、英国の借入コストが急増した。市場は怒りの声を上げ、投資家は政府に強く抗議した。Kwasi Kwarteng財務大臣が解任され、リズ・トラスが何度も方向転換をした。内相のSuella Bravermanも政府の行動に公然と抗議して辞任し、英国のメディアは皮肉を込めて、首相は「レタスより長持ちするのか」と報道した。そして、ついにリズ・トラスは屈服した。

英国では今日、労働者が生活費に抗議して全国的なストライキを行う準備を進めている。何百万もの家庭が、高騰するインフレに対処するため、食事を抜いたり、健康的な食べ物を食卓に並べるのに苦労している。さらには、通勤客の減少により、多くのバス路線が運休に近い状態になっている。全体として、英国の金融不安は他の市場にも影響を及ぼし、世界的なインフレとの戦いを弱めている。

これを読む頃には、英国はわずか8週間の間に3人の首相が誕生していることだろう。誰が首相になっても、これからの政治の舵取りは難しいに違いない。