古い音楽は金色に輝いている! Old music is gold!

このタイトル「古い音楽は金色に輝いている!」何故古い音楽が輝いているのでしょうか？

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

This is what makes old music so popular that the business of new music is going down.

これが、古い音楽が人気で、新しい音楽のビジネスが下火になっているのです。

 ボキャブラリー

 日本語訳

どんなものにも流行というものがある。あるものが大流行した後、それが消えていき、何十年か後に再び流行する。これはファッションでよく見られる現象だが、最近では人々がプレイリストに加える音楽のチョイスにも見ることが出来る。何十年も前の音楽が人気を博し、新しい音楽のビジネスが苦境に立たされているのは、まさにこの事が原因なのだ。

音楽分析会社のMRC Data社は、米国の音楽市場の約70％が古い曲で構成されているとしている。これは、最後に残った（今活躍している）現役ミュージシャンにとっては気になるところだ。これらの古い曲は、多くの場合、古典的な曲であり、かつてスポットライトを浴び、チャートのトップを飾り、それらが登場した時点ですでに収益を上げていたのだ。そうした曲が、新しく作られた曲の利益を奪うということは、音楽業界に財政的な打撃をもたらすことになる。

オーディエンス（聴衆）は今、新曲よりもむしろ古い曲を購入したいと考えている。iTunesで最もダウンロードされている曲のリストには、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルやザ・ポリスなど数十年前の曲が含まれているという事実がある。最近の若者の古い曲への傾倒は、40年前のヒット曲を口ずさむ彼らの日常にもそれがよく表れている。

このように、その時代に生まれていなくても、古い曲を懐かしむという現象は、色々な意味で業界に影響を与える。例えば2021年のグラミー賞では、視聴者数が1,880万人から880万人へとなんと53％も減少したのだ。その理由は一体何だったのだろう。18～24歳の視聴者の98％が「音楽業界最大の年に一度のイベントを見るよりも他にもっと良いことがあった（グラミーよりも観るよりも価値のあるものが彼らにはあったのだ）。」という。

この業界での成功は、往々にして短命に終わるはずだ。しかし不思議なのは、ヒットしている新曲がいまだに大多数の人々に見過ごされてしまっているという事実だ。